お気づきの方もおられるとは思いますが、私の通販サイトでは古南鐐二朱銀はあまり扱っておりません。理由は簡単で、私が欲しいと思う状態の良い明和・寛政南鐐二朱銀がほとんど存在しないからです。文政南鐐二朱銀と文政南鐐一朱銀は美しい未使用品がまだ少し残っており、たまには包み出しと思われる完全未使用品も存在します。でも古南鐐二朱銀は状態の良いものが極端に少なく、ボリュームゾーンはAU55~58くらいに感じられます。
そのような中、画像の明和南鐐二朱銀を入手しました。量目は約10.1g、大きさは縦約26㎜・横約15㎜ですからサイズは普通です。店頭で直接見たわけではなく画像での購入でしたので、実物を見るまではどれくらいのレベルのものが送られてくるか若干不安でした。送られてきた明和南鐐二朱銀が画像のものです。面背とも周囲には薄いトーンが広がり、中心部には発行当時の光沢と艶がしっかりと残っている未使用品でした。高価な古銭ではありませんが、今までに見た古南鐐二朱銀の中で最も美しいもので大変気に入っております。現在、古南鐐二朱銀の最高グレードはMS63のようですが、PCGSへ送れば同ランクくらいは取れそうな状態です。私は大変気に入っており、PCGSへ送って永久保存版にでもしようか、と考えているところです。
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一分銀の山本 (金曜日, 11 4月 2025 20:07)
明日香様
こんばんは。素晴らしい明和南鐐二朱銀ですね。
私の所有している明和南鐐二朱銀は、文字、地肌ともに、やはり摩耗しているものです。
ここまでの素晴らしい状態の品は初めて拝見しました。うらやましいかぎりです。
明日香津五(店主) (金曜日, 11 4月 2025 22:26)
一分銀の山本様
コメントありがとうございます。
古南鐐二朱銀でここまで発行当時の光沢が維持されているものは非常に少ないように思います。面の『判』のところに、わずかに出来傷がありますが、ここまで綺麗だとあまり気になりません。書体そのものは希少品ではないですが、やはり美しいものには魅力があります。
一分銀の山本 (金曜日, 11 4月 2025 23:19)
私は、希少な書体よりもきれいな品に惹かれます。両立しているのが理想ですが。
文政南鐐二朱銀は、明日香様のおかげで美しい品が集まりつつあります。大変だとは思いますが、明和型もよろしくお願いいたします。