CAGに鑑定に出した天保一分銀が戻ってきました

 先月の9月2日(火)にCAG(セレス鑑定保証株式会社)に鑑定に出した天保一分銀5枚が本日10月16日(木)に戻ってきました。実質40日ほどで鑑定を終えて戻ってきたことになります。そういう意味では、非常にスムースな対応だったと思います。代理店を通さず、東京のCAGの事務所に現品を送れば速やかに手続きが進むので、非常にありがたいです。この天保一分銀の鑑定料金は1枚3500円ほどですから、PCGSの約6割というところです。

 御存知の皆様も多いとは思いますが、CAGは近年東京に設立されたコインの鑑定会社で、私が認知したのもここ1年以内です。コインの鑑定といえばPCGSとNGCの寡占状態だったわけで、そこに一石を投じた形になるわけです。CAG最大の特徴は日本の穴銭をスラブに入れられることです。そのスラブは開閉式で、中のコインを出し入れ出来ることが特徴です。穴銭は拓本をとったり、手にとったりしたい、という方への配慮だと思われます。すり替えが心配ですが、精密な画像をUPしているので、鑑定番号と照会すればすり替えはわかる、というのがCAGの主張なのでしょう。打製のコインは開閉式ではなく、従来のスラブと同じ形式になっています。サイズや雰囲気はほぼPCGSと同じなので、特に違和感はありません。

 さて、CAGに出した5枚の天保一分銀が戻ってきました。この5枚の天保一分銀は包み出しの完全未使用品なのですが、CAGがどんな鑑定会社か知りたかったので、今回初めて、試しにこの5枚の天保一分銀を送ってみました。

 その結果が上記の画像です。てっきり、数字が付いて戻ってくると思っていました。私は最低MS65、場合によってはMS66が付いて戻ってくると思っていたのですが、なんと表には日本語で『未使用品+』 、裏には『UNC+』と記載されていました。5枚とも全て『未使用品+』でした。CAGのホームページでは、打製コインはシェルトンの70段階の数字評価で行うと明記されているので、いつ、どのような変更が行われたのか、正直意味不明です。

 このCAG、PCGSとNGCの一角を崩せるのでしょうか。日本の古銭は、日本で、日本人が、日本人の感性で鑑定するのが一番確かですから是非頑張っては欲しいのですが、これからどうなっていくのでしょうか。

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コメント: 2
  • #1

    白井 (木曜日, 16 10月 2025 21:28)

    私が2-3ヶ月前に二分金を提出した際は70段階の評価でした。
    メールで問い合わせてみるのも良いのかなと思いました。

  • #2

    いいね (金曜日, 17 10月 2025 02:42)

    表記云々よりPCGSより優位な点がないと勝てない。