前のブログで、初めてCAG(セレス鑑定保証株式会社)に天保一分銀を5枚鑑定に出したことをお話ししました。無事鑑定が終わり天保一分銀5枚が戻ってきたのですが、その鑑定評価が5枚とも『未使用品+』『UNC+』という表示になっていました。一瞬何のことだかわかりませんでした。打製コインの評価はPCGSやNGCと同じくシェルトンの70段階の数値評価を行う、とCAGのホームページに記載されていたからです。この5枚は包み出しのほぼ完全未使用状態なので、MS65、もしかするとMS66が付くかもしれない、と期待していました。今までの経験だと、PCGSへ送れば5枚ともMS65、という判断だったので、CAGではどれくらいの数字が付くのか楽しみにしておりました。それが面に『未使用品+』、背に『UNC+』と表示されており、数字が無かったので驚いたわけです。すぐにCAGに問い合わせをしました。以下がCAGからの返信・説明です。
「日本の古金銀の評価に関して、従来の数値評価だと両替刻印が"欠陥"扱いになり数字が付かない、などの問題がありました。このような日本の古金銀特有の事情を考慮し、日本独自の評価基準を採用することにしました。評価基準の変更に関する告知・周知が遅れたことをお詫び申し上げます。近日中にホームページに掲載予定です。」
「弊社の新しい評価基準は10段階で、上位から、①未使用品+ ②未使用品 ③極美品+ ④極美品 ⑤美品+ ⑥美品 ⑦上品 ⑧佳品 ⑨並品
⑩劣品 です。」
これはおそらく古金銀の鑑定評価で、明治以降の近代銭は従来通りシェルトンの70段階の数値評価がなされるものと思います。それならわかりましたが、明らかに手順が逆ではないでしょうか。でも、私が送った5枚の天保一分銀がCAG社の古金銀部門の最高カテゴリ(未使用品+)に入れられたことは嬉しいことです。このCAGのスラブがこれから日本でどのような評価・信頼を得られるのか、CAGの腕の見せどころではないでしょうか。

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かえで (木曜日, 23 10月 2025 16:58)
なんとなく、未使用周辺の評価のカテゴリが少なくないですか?
自分が見る限りでも完全未使用、未使用+、未使用、準未使用ぐらいには分けられます。
逆に極美未満ってあまり値段に大きな差が出ないので、余計に項目が多い気もします。
明日香津五(店主) (木曜日, 23 10月 2025 17:59)
かえで様
おっしゃる通りです。
今のコイン業界では、状態上位のコインの僅かな差、が大切なのです。MS64とMS65、MS65➕とMS66、この僅かな差でかなりの価格差が生じる時代です。もちろん、PCGSが正確にこの差を見抜いてるかどうかは別問題として、僅かな差に大きな意味がある時代です。ご指摘の通り、極美品と美品➕、美品と上品の間には、目立った価格差は生まれず、余り意味は無いと思います。
白井 (金曜日, 24 10月 2025 06:25)
両替印の問題を考えてくれるのは日本の会社らしいですがホームページでの告知が必要ですね…
明日香津五(店主) (金曜日, 24 10月 2025 10:59)
白井様
その通りです。その辺りの意識が低いように思います。
ただ、問い合わせに対する回答は迅速、丁寧でした。
白井 (火曜日, 04 11月 2025 20:07)
CAGの更新されたページを見ました。
未使用+は64相当とあるのでやはりもう一段か二段カテゴリーが少ないのかもしれません。
明日香津五(店主) (水曜日, 05 11月 2025 00:50)
白井様
御教示ありがとうございました。CAGのHPの更新、確認いたしました。
未使用品+はMS64以上相当ということですが、御指摘の通り、完全未使用品(MS65+~MS66相当)が必要なのかもしれません。
通行人 (水曜日, 03 12月 2025 11:02)
素晴らしいホームページですね。大変勉強になります。
自分もCAGに出してみたいと思います。
未使用品のランク分けが少ないですが、逆に言えば買い手がお宝を探す好機を与えてくれていて、鑑定会社任せではなく本当に美しいと思えるものを自分で値段をつけろという本来あるべき価値の見出し方を広めようとしているのかもしれません。だから未使用品かどうかが分かればいいのかも。大手2社のスラブ入りで高評価のものでも美しくないものが多いですから。なんでこれが?というのが結構あると思います。
明日香津五(店主) (水曜日, 03 12月 2025 13:34)
通行人様
ホームページ及びブログをご覧頂き、御礼申し上げます。また、過分なお言葉を頂戴し、ありがとうございます。これからも少しでも皆様のお役に立てるよう努めてまいります。たまには遊びに来て下さい。